白川情報館

白川流域　水防災・水環境フォトラリー　（下流域：熊本市編）

　　　蓮台寺(れんだいじ)
　　　　　　　　　（熊本市西区　蓮台寺内　P有・トイレ借用有）

蓮台寺の表門　　　　　　　　　　　　　　　　　　　隣の天満宮境内にある井戸

いつの頃(ころ)開(ひら)かれたお寺(てら)なのかはっきりはしませんが、984〜986年(ねん)の平安時代(へいあんじだい)だと考(かんが)えられています。 　新古今和歌集(しんこきんわかしゅう)や後撰和歌集(ごせんわかしゅう)などで知(し)られる女流歌人(じょりゅうかじん)・檜垣（ひがき）。一説(いっせつ)には京都(きょうと)や太宰府(だざいふ)で過(す)ごしたのち、藤原純友(ふじわらすみとも)の乱(らん)で焼(や)け出(だ)されて、年齢(ねんれい)を重(かさ)ねてから、この地(ち)に庵(いおり)を結(むす)んで過(すご)ごしたと言(い)われ、「檜垣寺(ひがきでら)」とも呼(よ)ばれます。清少納言(せいしょうなごん)の父(ちち)、清原元輔(きよはらのもとすけ)と交(か)わした歌(うた)、「年(とし)ふれば　わが黒髪(くろかみ)も　白川(しらかわ)の　水(みず)は汲(く)むまで　老(お)いにけるかな」をここで詠(よ)んだと言(い)われますが、出典(しゅってん)によって相手(あいて)が違(ちが)うので真偽(しんぎ)のほどは分(わ)かりません。室町時代(むろまちじだい)の世阿弥(ぜあみ)作(さく)の謡曲(ようきょく)で有名(ゆうめい)となりました。もし、この地(ち)での歌(うた)となると、「白川(しらかわ)」という川(かわ)の名(な)がすでに平安時代(へいあんじだい)からあったことになります。 　　　　　　　　　　　　←地図へ