白川情報館
白川流域 水防災・水環境フォトラリー (下流域:熊本市編)
白川『緑の区間』 (熊本市中央区 Pなし・トイレ有)
![]() ![]() 大甲橋から明午橋を望む(昔) 平成24年7月の北部九州豪雨の際の白川 ![]() ![]() 立曳き工法 根巻をして 神楽桟での巻き取り |
大甲橋~明午橋間の河畔は元々、太平洋戦争後、少しずつ整備をされていました。右岸側(水道町側)は通称鶴田公園と呼ばれ、たくさんの木々が植えられていました。 一方で、緑の区間では、上流側・下流側に比べると川幅が狭く、大雨に備えて流量を増やすために川幅を広げる必要が出てきました。そこで、景観をなるべく残したまま、左岸側(新屋敷側)の川岸を15~20mほど掘削して川幅を広げ、コンクリートではなく石積み護岸として整備し、その上に両岸に高さ1~2mの堤防も築きました。 当然樹木が邪魔するところもありました。 左岸側(新屋敷側)には、現在224本の中高木が生育しています。このうち、201本は一本一本丁寧に移植して保全された樹木で、緑豊かな河畔緑地として市民憩いの場として利用されています。中でも、2本の大クスノキは、江戸時代から伝わる工法『立曳き』で移植したそうです。先人の知恵と現代の職人さんの力を結集させることで、やりとげられました。 この工事のおかげで、平成24年7月12日の九州北部豪雨の際、このあたりでは白川の濁流が越水することはなく、地域のみなさんはホッと胸をなでおろされました。 現在、緑の区間では、『白川夜市』やマルシェなどのイベントが行われて、住民の交流がすすんでいます。 ![]() |