畑地や河原に多い植物です。
茎の高さは、50~90cmくらいです。
葉は、長さ10~25㎝、幅が7~13mmくらいです。
目だつ白い葉舌があります。
(※葉舌…葉が茎を包んでいる部分の上がわにさやのようにでている部分)
花は、花序がまばらに枝を分けていて、小穂は長さ1.8~2.5㎝で下向きに垂れています。
この小穂は、大きな2このガクのような苞頴が、小さな花3こを包んでいます。うち、2この小花は長いノギと言われるひげをもっています。ノギは、地面に種が落ちてから土にもぐっていくのに役立つのだそうです。
野生のカラスムギを栽培化した穀物は『エンバク』と呼ばれています。
ヨーロッパから西アジアが原産の帰化種です。北アメリカや南アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの非常に広い地域で外来種として定着しているそうです。日本へは大昔の農耕文化が始まる頃に帰化(史前帰化植物)したと考えられています。
目立つ花びらもなく、ひっそりと畑地や河原で長年命をつないできた姿に、たくましさを感じませんか?
※外来種…人の手などによって外部、特に海外から日本国内に持ち込まれたり、荷物に混じって偶然にはいりこんだりした種。
※帰化種…外来種のうち、野外に定着したものをいう。

カラスムギ
(イネ科)

カラスムギの実 |
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