萩の仲間ですが、細かい葉が密生して、萩とは違う印象を与えます。
日本では、日当たりのよい道端や河川敷でよく見かけます。
すらっと立ち上がって、1mくらいになります。枝分かれして束になっているので、遠くからでも見分けられます。細いほうきのように見えます。
葉は、3枚の複葉です。先端が丸い卵型の葉がつきます。葉は互生で短い柄です。
(※複葉…1まいの葉が切れ込みが入り、主脈まで達して2こ以上の小さな葉になったもの)
(※互生…茎から葉がたがいちがいにでること)
花は、8~10月にさきます。茎のすぐ近くの葉の付け根から淡い黄色の花がつきます。
果実には、1この種しか入っていません。
多年草です。
昔は、占いに使われたそうです。メドギ(筮竹)の代わりに使っていたから、メドギハギからメドハギとなったと牧野富太郎博士は書かれています。占い師さんがたくさんの竹ひごをもって占いをされますが、その竹と同じように使われていたらしいです。
沖縄では、お盆のお供え膳にメドハギの茎で作った箸をそえる風習があるそうです。また、メドハギの枝先を束ねたほうきもお供えするのだそうです。
北海道から琉球列島まで広く分布しています。
国外では、朝鮮・中国・アフガニスタン・マレーシアなどにも分布していて、オーストラリアでは帰化種になっています。
さまざまな暮らしに利用されているメドハギ、昔の人々の思いに驚かされます。人間とともに生きてきたメドハギ、たのもしいなあと感じませんか?
※外来種…人の手などによって外部、特に海外から日本国内に持ち込まれたり、荷物に混じって偶然にはいりこんだりした種。
※帰化種…外来種のうち、野外に定着したものをいう。

メドハギ
(マメ科)

メドハギ |
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