道端や畑地などにごく普通に見られます。
茎の高さは15~40cmくらいで、ビロード状のわた毛におおわれて白い色をしています。地面ちかくの根から分かれて何本も茎が出ます。
葉もわた毛におおわれていて白い色をしています。へら形で、たがいちがいに生えます。
花は頂上に頭花がかたまってつき、淡い黄色をしています。花の時期は春です。
ハハコグサは『春の七草』の一つで、『ゴギョウ』と呼ばれます。若い葉や茎は食べられます。昔はこの草の葉をもちにいれて草もちを作ったそうです。(今はヨモギを入れますね。)
ハハコグサの花言葉は、『無償の愛』だそうです。
名前の由来は、からだ全体を白いわた毛が「ほおけ立つ」ことから、かつてはホオコグサと呼ばれていたそうですが、ハハコグサに変化してきたそうです。
(※ほおけ立つ…髪の毛や草などがほつれ乱れて伸び切ること)
似た植物で、チチコグサがありますが、チチコグサは葉の幅がせまく、上面に毛がないので緑色をしています。花が咲くときになっても、根元のところに葉がロゼット型で残っています。頭花は淡い褐色をしているので区別できます。
またチチコグサモドキという植物もいます。これは、北アメリカ原産の帰化種です。
春の七草、お正月明けに食べましたか?平安時代の草もちは、ヨモギではなく、ハハコグサを入れて作っていたそうですよ。食べてみたいですね。
※外来種…人の手などによって外部、特に海外から日本国内に持ち込まれたり、荷物に混じって偶然にはいりこんだりした種。
※帰化種…外来種のうち、野外に定着したものをいう。

ハハコグサ
(キク科)

ハハコグサ |

チチコグサモドキ |