日本や朝鮮に自生するバラ科のつる性植物です。
バラの中でも生命力が強く丈夫なので、品種改良や貴重なバラ品種を増やすための台木として使われることも多いそうです。
別名、ノバラとも呼ばれています。
「野ばら」といったら、作曲家のシューベルトでしょうか。それとも小川未明作の童話を思い出しますか?それとも絵本のピーターラビットのお家を思い浮かべますか?
茎にたくさんのとげがあります。
茎はよく枝分かれしています。高さ2mくらいになるものもあります。
葉は、たがいちがいに出ています。奇数(3・5枚など)の複葉になっています。
小葉は、1~4対、長さ2~3cmです。
裏には毛があります。
(※複葉…葉の切れ込みが深くなって、中央のすじまで達し、葉面が2つ以上の小さな葉になったもの。葉の中に新たにできた小さな葉のひとつひとつを小葉といいます。)
花は5~6月に、直径2㎝くらいの白い花を咲かせます。花びらは5枚です。
赤い実ができます。
山や野原など「野」に咲くことや、茎にとげがある「茨」をもつことにちなんで、野茨(ノイバラ)とつけられたそうです。
ノイバラの花言葉は、『上品な美しさ』『純朴な愛』『才能』などいくつもあります。中には『孤独」という意味も…
※在来種…ある地方の風土に適し、長年栽培されたり自生したりしている生物
※外来種…人の手などによって外部、特に海外から日本国内に持ち込まれたり、荷物に混じって偶然にはいりこんだりした種。
※帰化種…外来種のうち、野外に定着したものをいう。

ノイバラ
(バラ科)

ノイバラの花 |

ノイバラ |