レンゲは、花が輪状に並んでつく様子をハスの花(蓮華)に見立ててつけられたそうです。
以前は田んぼによく栽培されていました。そのまま耕して緑肥(肥料)として使えるのと、マメ科なので根に根粒バクテリアがつき、空気中の窒素を土の中に固定してくれるので、お米がよく実るからだそうです。
越年草です。
(※越年草…秋に発芽して冬を越し、翌年に花が咲き、実を結んで枯れていく植物。アブラナ・エンドウ・ヒメジョオン・ハハコグサなどがその例です。冬型一年草ともいいます。)
茎は、根元から多数分岐し、地面をはって広がります。
葉は、たがいちがいにつきます(互生)。奇数(9・11など)の複葉で、小葉は長さ0.8~1.5cmあります。
(※複葉…葉の切れ込みが深くなって、中央のすじまで達し、葉面が2こ以上の小さな葉になったもの。葉のなかに新たにできた小さな葉のひとつひとつを小葉といいます。)
花は、4~6月に咲きます。高さ10~30cmの柄を直立し、7~10この花をつけます。ガクは5つに分かれています。おしべ10本
豆果(マメ科特有の実のこと)は長さ2~2.5cmです。
中国原産の帰化種です。
レンゲの花言葉は、『心が和らぐ』だそうです。
以前は田んぼで、春になるとレンゲが一斉に花を咲かせ、あたり一面がピンクにそまる風景を見ることができました。たくさんのミツバチも飛んで、養蜂がなされていました。レンゲの首飾りなどを作って遊びましたが、今となっては遠い思い出となってしまいました。
※外来種…人の手などによって外部、特に海外から日本国内に持ち込まれたり、荷物に混じって偶然にはいりこんだりした種。
※帰化種…外来種のうち、野外に定着したものをいう。

レンゲ・レンゲソウ
(マメ科)

レンゲの花 |

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