耕さなくなった畑などでは養分が多いので、高さ40㎝にもなる大きな株となることもあるそうですが、道ばたなどの荒れ地では地面をはっていて小型です。
葉の縁や葉柄、茎は赤みを帯びています。この赤い色はやせた土地に生育しているものほど濃い傾向にあるそうです。
葉は、大きく5つに深くさけています。葉の裏には毛が目立ちます。
秋に芽生えて、春~夏に小さな花を咲かせます。
花びらは、長さ5㎜ほどで、淡い紅色やほとんど白い花までいろいろです。がくの縁には毛が多くて、先端に棒状の突起物があります。おしべ10本あります。
花が終わると、長さ2cmほどの果実をつけます。5つの種が入った袋ができます。熟すと果実は黒くなり下側から5列に割れてそり返り、その時はじけて種がばらまかれます。
アメリカフウロの花言葉は、『だれかわたしに気づいて』だそうです。
北米(アメリカやメキシコ・カナダなど)原産の帰化種です。川の土手などで多くみられます。第2次大戦後、牧草などに種子がまざっていて、持ち込まれたと考えられています。
※在来種…ある地方の風土に適し、長年栽培されたり自生したりしている生物
※外来種…人の手などによって外部、特に海外から日本国内に持ち込まれたり、荷物に混じって偶然にはいりこんだりした種。
※帰化種…外来種のうち、野外に定着したものをいう。

アメリカフウロ
(フウロソウ科)

アメリカフウロの花 |

アメリカフウロの実
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