茎がべたべたしています。
粘質物を出して、小さい虫を捕るという想像に基づいてつけられた名前だそうです。別名、ハエトリナデシコとも言われます。
花を食べたり、蜜をすったりするアリが地面からあがってこられないようにするために粘液を出していると考えられています。アリやアブラムシを粘液で捕まえるだけで、そのあと食べたり消化吸収したりはしませんので、ウツボカズラやハエトリソウなどの食虫植物ではありません。
茎は直立して枝分かれします。粘液を分泌するところは茎の上部にあるそうです。
高さ30~60cmになります。
葉は、同じところから左右に2枚出る対生です。毛はありません。
花は、紅色または淡い紅色の花びらが5枚です。がくは細い棒状で5つに分かれています。おしべは10本。めしべの先は3つに分かれています。
一年草です。
南ヨーロッパ原産の帰化種です。江戸時代末期に日本へ伝わり、庭で栽培されていたらしいのですが、野生化したそうです。川の土手・道路や線路沿いなどで多くみられます。
ムシトリナデシコの花言葉は、『未練』だそうです。
※外来種…人の手などによって外部、特に海外から日本国内に持ち込まれたり、荷物に混じって偶然にはいりこんだりした種。
※帰化種…外来種のうち、野外に定着したものをいう。

ムシトリナデシコ
(ナデシコ科)

ムシトリナデシコの花 |

葉のつき方 |