花が海蘭(ウンラン)に似ていて、葉が松葉のように細いことからつけられたそうです。
(※海蘭…主に海岸の砂地に生育していて、ごく小さな多年草。自然海岸が減ってきて、ウンランの自生地も少なくなってきています。)
越年草です。
(※越年草…秋に発芽して冬を越し、翌年に花が咲き、実を結んで枯れていく植物。アブラナ・エンドウ・ヒメジョオン・ハハコグサなどがその例です。冬型一年草とも言います。)
茎の高さは、10~60cmくらいです。
葉は、線形で先がとがっています。
茎の下の方では向かい合って生える(対生
)か、3~4枚が輪生しています。
茎の上部へいくと、まばらに互い違いに(互生)生えます。
花は、4月~5月に、茎の先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につくようす)を作り、直径1cmくらい唇形の青むらさき色の小さな花をつけます。おしべは4本。そのうち2本が長くなっています。めしべは1本です。
花の後にできる実は、さく果といって熟すると下部がさけて、種がまかれる仕組みになっています。
北米(アメリカやメキシコ・カナダなど)原産の帰化種です。本州から九州にかけて帰化しているそうです。川の土手や道ばた、芝生などで多くみられます。
マツバウンランの花言葉は、『喜び』『輝き』だそうです。
細長い茎に、青むらさきのの小さな花をつけて、すっくと立っている姿をみると、たくましいなあと感じませんか?
※外来種…人の手などによって外部、特に海外から日本国内に持ち込まれたり、荷物に混じって偶然にはいりこんだりした種。
※帰化種…外来種のうち、野外に定着したものをいう。

マツバウンラン
(ゴマノハグサ科)

マツバウンランの花 |
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